若坊守得度する〜後編〜

若坊守(若住職・副住職の妻。つまり私の妻)が得度しました。得度とはお坊さんになる資格をとるために、京都のお寺にこもり、研修することです。

前回の前編に続きまして後編です。

9日目まで得度の意義など座学の講義、勤行の講義・実習を経て10日目の夕刻にいよいよ得度式を迎えます。

「明日ありと 思う心のあだ桜 夜半に嵐の 吹かぬものかは」
親鸞聖人が9歳の時、夕刻だった為に得度式は明日行おうと告げられた際に詠まれたものと言われています。

同じ様に本願寺の門を夕方5時に閉門し一般の方は非公開で蝋燭の灯りだけが灯る薄暗い御影堂で得度式は行われます。
厳粛な空気の中、低頭の姿勢で一人一人ご門主から塗香をいただいた後、三帰依文、領解出言、そしてお剃刀を当てていただき僧侶となった瞬間でした。

11日目、本願寺晨朝参拝、お斎をいただき、大谷本廟御礼参拝、西山別院へ戻り閉所式となりました。
班員の方々や、他の班の人も皆んなで協力し合い乗り越えられました。

在家から嫁ぎ5年、お得度というご縁をいただき僧侶とならせていただきました。
家族や、周りの方々の協力にとても感謝しております。ありがとうございました。
僧侶の心得のひとつに
「終身僧侶の本分を守り、勉学布教を怠らないこと」
これからも学びを深めて皆さまと共にお念仏の道を歩ませていただく事に感謝いたします。

法名は釋紘華といただきました。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です